リーファーコンテナとは

リーファーコンテナとは、冷蔵ユニットが装着されていて、温度管理が可能なコンテナです。 冷凍コンテナ、冷蔵コンテナとも呼ばれます。野菜、果物、魚などの生鮮食品、冷凍食品、生花など温度管理が必要な貨物の輸送に使用されます。そのほか、医薬品や精密機械など、定温輸送を必要とする貨物の輸送用にも使用されます。一時保管や倉庫替わりに利用されることもあります。 コンテナ内の温度を調節するために、冷蔵庫と同じように冷媒ガスと熱交換器(エバポレーター)を利用してコンテナ内に冷たい空気を送り込みます。コンテナの内壁と外壁の間には断熱材が入っていて、断熱・保温・保冷性能が高い構造になっています。内装は両側とドアはステンレス製、天井と床はアルミ製で、水洗いができるようになっていて、清潔な状態に保てます。 庫内の設定温度は-30℃から+30℃が一般的です。外気温度が高い環境下でも安定して庫内温度を保つことができリーファーコンテナや、-60℃の超低温が可能なリーファーコンテナもあります。
リーファーコンテナ

リーファーコンテナの種類とサイズ表

国際輸送で使用可能なISO規格の一般的なサイズ(国際輸送で使用)では、20フィートリーファーコンテナ、40フィートリーファーコンテナ、40フィートハイキューブリーファーコンテナがあります。 ほかにも、陸上輸送、鉄道輸送、内航船輸送など国内輸送用に10フィート、12フィート、31フィートがあります。
リーファーコンテナ
リーファーコンテナ

20フィートリーファーコンテナ

生鮮食品、冷凍食品、生花などを輸送するのに適したコンテナです。長さを必要としない比較的小さな容積の貨物の輸送に適しています。 20フィートリーファーコンテナは、陸上に置き、冷凍・冷蔵倉庫として使用されることもあります。

20フィート ハイキューブリーファーコンテナ

20フィートハイキューブドリーファーコンテナは、通常の高さ(約2m60cm)に比べ、高さが約2m90cmと約30cm高いことが特徴です。高さの問題で積載することができなかった温度管理が必要な貨物も積載することができます。

40フィートリーファーコンテナ

20フィートリーファーコンテナ同様、生鮮食品、冷凍食品、生花などを輸送するのに適したコンテナです。長さが約12mあり、20フィートでは積載できないような貨物も積載が可能です。 外寸はISO規格で定められており、どのメーカーでも同じ寸法です。内寸は最小内寸のみ定められているので、メーカーによって若干異なります

40フィート ハイキューブリーファーコンテナ

40フィートハイキューブリーファーコンテナは、通常の高さ(約2m60cm)に比べ、高さが約2m90cmと約30cm高いことが特徴です。40フィートハイキューブリーファーコンテナは正式にISO規格化されています。

リーファーコンテナの利用用途について

・冷蔵輸送 野菜、果物、乳製品などの生鮮食品や生花の冷蔵輸送に適しています。 ・冷凍輸送 食肉、魚介類、加工食品などの冷凍食品の冷凍輸送 ・定温輸送 ワイン、日本酒などの酒類、医薬品、フィルム、美術品、精密機器などの定温輸送が必要な貨物の輸送 ・超低温輸送 冷凍メカジキ・マグロ、ウニ、高級アイスクリームなどの超低温輸送に対応したリーファーコンテナもあります。 ・冷凍・冷蔵倉庫 密封性が高く、頑丈で温度を保つことができるリーファーコンテナは、冷凍・冷蔵倉庫としても使用されます。移動可能な倉庫として、設置しやすく、撤去もしやすいことから重宝されています。
リーファーコンテナ
コンテナ 一覧